「企業ホームページ制作の見積もりをとったけど、思いのほか高かった・・・」
企業ホームページを新規作成するにしてもリニューアル(スマホ対応化)するにしても、制作費用は重要です。
あらかじめ予算が限られている中で、目的を達成するパフォーマンスを維持し、トラブルのない失敗しないホームページ制作を行うためにはどうしたら良いのでしょうか?
現在、格安のホームページ制作会社やサブスク型のサービスもありますが、価格を重視するあまり安いところに依頼して安物買いの銭失いになってしまっては元も子もないですよね。
この記事では、しっかりとした制作会社との交渉で役にたつ「企業ホームページ制作費を安く抑える方法」を解説していきます。
01ホームページ制作の費用はどうやって決まる?
闇雲に「値段下げてよ!」と伝えるのは賢い価格交渉とは言えません。
たとえそれで価格が下がっても、品質が下がり結果としてコストぱフォーマンの低下につながってしまいます。
まずは、どのようにホームページ制作の価格が決まるのかを確認した上で、価格交渉のアプローチ方法を見ていきましょう。
ホームページ制作の価格に影響する因子は、大きくわけて以下の通りです。
- ページ数
- ほしいホームページの機能
- 文章やコピーライト
- 凝ったデザイン
- その他オプション
ホームページ制作費用見積もりの基本は”ページ数”
価格の決定方法は各社それぞれですが、ほとんどの会社では「ページ数」によって価格が大きく変わります。
1ページの構築・作成は、そのまま制作時間と人件費に影響してきますから、ここをベースに考えると計算もしやすいからです。
ホームページの機能を選別することで費用も変わる
ページ数と同様に、その企業ホームページで「どんなことをしたいのか」「どんな機能を持たせたいのか」といった機能によっても価格は大きく変わってきます。
たとえば、下記のような機能は現在では一般的になっているのであまり大きく価格に影響はしません。
- スマホ対応化
- SSL対応(HTTPS化)※セキュリティ対策の一つ
- 問い合わせフォームの設置
- ブログ機能
対して下記のような機能は費用が上がる一因になりえます。
- 派手な演出・エフェクト
- 会員機能
- 商品検索機能
- オンラインショップ機能
- SPA(シングルページアプリケーション)機能
- ヘッドレスCMS化
記載する文章やコピーライト
企業ホームページを作成するためには、簡単な説明文から人を惹きつけるような文章まで、さまざまな文章を用意する必要があります。
コピーライト一つで売り上げが大きく変わることもあるため、プロのライターに依頼するとそれなりの費用がかかります。
凝ったデザイン
IT技術が向上し、まるで映画のSFのような動きをするホームページも中には存在します。
確かに見栄えは良く目を惹くものがありますが、やはり制作には費用と時間を必要とします。
その他オプション
その他、細かいところで言うと下記のような項目も費用として計上されます。
- ドメイン取得費
- サーバー契約費
- CMS(Wordpress)導入・設定費 ※ホームページ管理システム
- ロゴ作成費
- ファビコン作成費
- 管理ユーザー追加費用
など、各社のサービスによって項目や費用は変わってきます。
02実際にどうやってホームページ制作費の値下げ交渉を行うの?
結論から言うと、値下げ交渉のポイントは「ホームページ制作目的の再確認」と「情報の統合」です。
値下げ交渉のポイント1:ホームページ制作目的の再確認
ホームページ制作のために色々なことを調べていくうちに、こうしたい!ああしたい!あれもほしい!・・・となってしまいがちです。
また営業もなるべく利益を上げるため、本来必要ではない機能などもあの手この手で興味立たせてモリモリのオプションを乗せてきます。
確かに見栄えや機能が良いホームページはかっこいいですし、他者との比較で優越感を得られるのも事実です。
しかし、企業ホームページ制作の目的は「企業の業績を上げること」ではないでしょうか?
もちろんそれ以外にも目的は各社それぞれです。しかし、今一度何をしたかったのか、本当に必要なことはなんなのかをぜひ再確認してみてください。
その上で、下記のような改善案が挙げられます。
- 文章やコピーライト
→事前に想定できるものは自前で作成し、他も自社で作成できそうなら作成する。
※ただし、添削はお願いした方が良いです。 - 機能やオプション
→最低限必要だった機能に絞る。 - 凝ったデザイン
→必要以上の構成は見直し、目的に足りるデザインにする。
※同業他社でと同水準か、ワンランク上を参考にする。
値下げ交渉のポイント2:情報の統合を行う
ホームページ制作費用では、ページ数が大きく影響しています。
例えば、下記のようなページ構成のホームページを想定しているとします。
- トップページ
- 会社概要
- 代表挨拶
- 理念・綱領
- サービス内容
- 問い合わせ
- 地図・アクセス
- 採用情報
これをそのままページとして書き出すと、8ページにも及ぶ規模になってしまいます。
おおよその相場で見積もると、約20万円超え規模の予算が必要になります。
対して、これを下記のようにまとめてみてはどうでしょう。
- トップページ
- 会社概要+代表挨拶+理念・綱領
- サービス内容
- 問い合わせ
- 地図・アクセス
- 採用情報
このようにまとめると、6ページ程度になり20万円は下回り、その他の要件によっては15万円程度まで費用を抑えることも可能です。
さらに言うと、小規模のビジネスや始めたばかりの事業者などであれば1ページに全てをまとめてしまうと言うのも一つの手段です。
その場合、数万円で作成することも可能です。
とはいえ、統合(情報のカテゴライズ)と言うのは実は非常に難しいケースもあるため、制作会社の担当者に意見を伝えて一緒に考えていくことをお勧めします。
03そもそもなぜホームページ制作の価格が予算とかけ離れてしまうのか
そもそも、なぜ見積もり価格と予算がかけ離れてしまうのでしょうか?
一般的に下記の要因があると思います。
- 制作意図や要望をしっかりと伝えていなかった、または制作会社が確認をしてこなかった
- おおまかな予算をあらかじめ伝えず、要望だけをあれこれ伝えすぎてしまった
- 制作会社側が必要以上に機能を積み上げていってしまった
野球選手のイチローも「準備が最も大事」であるといっているように、企業ホームページの制作においても制作前の準備と段取りが最も重要です。
あらかじめおおまかな予算を伝えた上で制作の意図やほしい機能を伝えるようにすると、失敗する可能性を減らすことができます。